「新しい提案」を大切に - 有限会社バンショップミカミ

取材日2019/06/18 取材者総務部企画情報課 野口・保証部保証第一課 味園

第3回はキャンピングカーやカスタムカー、フィッシング製品の製造を行っている 有限会社バンショップミカミ 様をご紹介します。

昭和57年に創業した同社は軽キャンピングカーメーカーとしては草分け的存在です。特に平成17年に発表した「TENTMUSHI(てんとむし)」はロングセラー車種となっており、「トミカ」の「ミニカー」にも採用されたほどです。キャンプ好きである社長ならではの気配りの行き届いた装備は日々バージョンアップされており、現在販売店は38社を抱え、1年8か月の納車待ちです。展示会等での反響も大きく、メディアにも引っ張りだことなっています。

代表取締役 見上 喜美雄 様
住所 鹿児島県曽於市財部町下財部5461-4
TEL 0986-72-3428
事業 カスタムカー・キャンピングカー製造
フィッシング製品製造
HP http://www.vs-mikami.com

Q.会社のモットーや事業内容を教えてください。

代表取締役 見上 喜美雄 様

 一番大切にしていることは、他がやっていないこと、新しいことを提案していくことです。
また、自分が面白いと思うものは、ユーザーも面白いと思ってくれる!という自負のもと新しい提案を大切にしています。
新しい提案が形になったとき、また、それをお客様に見ていただいた時の反応を楽しみに日々、試行錯誤を続けています。
事業としては、軽キャンピングカーやその周辺車種の製造・販売が中心となります。
最近、バスプロの息子が持つノウハウを活かし、ルアーや釣竿の製作、ボートメンテナンスなどを手掛けるフィッシング事業部を立ち上げました。
キャンプとフィッシングは親和性が高い趣味であり、また新しい提案ができるのではないかと、自分でも今後の展開を楽しみにしています。

Q.今後の展開は?どういう会社にしていきたいですか?

軽自動車とは思えない広々とした車内空間

 ご成約いただいた多くのお客様に、納車までのお時間を頂戴している点を一刻も早く改善したいです。
そのためには、技術を必要としない部材の外注を徹底することや、半製品の仕入先との連携を強化することで、工場での作業をコア工程のみとし、生産ラインの効率化を図りたいです。
また、工場も手狭となっていることから、ショールームを完備した新工場の建設なども考えているところです。

Q。事業をしていくうえで苦労したことを教えてください。

自然豊かな環境に立地する事務所・工場

 創業当初は、カスタムカーやアートトラックなど各種車両の内装等を手掛けました。当初から当社の製品は一貫して「今までにない車両や技術」であることから、車両や技術の法的判断に関する陸運局等との折衝には、毎回時間がかかります。
陸運局等と共に、その車両や技術の法的根拠、解釈を求め、時間をかけて一緒に確認していく作業となりますので、法的基準に合致したと認められたときの達成感は、代え難いものがあります。

訪問した協会審査担当より一言

 軽トラックを骨組みの状態まで分解したのち、始まる製造工程の多さに、ユーザーへの想いが散りばめられていました。また、それを楽しそうに話される社長の表情には、ゆるぎない自信を感じました。
「TENTMUSHI」に乗って、世界中を旅したくなった一日でした。