「納期厳守」と「高品質」 、メーカー等のお悩み解決集団として - 株式会社オーケー社鹿児島

取材日2019/02/05 取材者総務部企画情報課 野口・保証部保証第一課 中瀬

 

第2回は大手メーカー等の生産用機械を製造されている 株式会社オーケー社鹿児島 様をご紹介します。

同社は、平成20年に35年以上続いた計測器販売商社の鹿児島支店から独立、当初は小型制御盤等の製造事業者としてスタートを切りました。
平成23年からは、大手メーカー等のサプライヤーとして制御盤や自動機等の生産用機械を手掛け、ものづくり事業を本格化。以降も事業範囲の拡大を続け、2019年2月には工場のリニューアルを果たし生産能力を約1.5倍に増強しました。現在従業員は約50名,今後も逐次増員を見込んでいます。

代表取締役 中村 伸一 様
住所 本社:鹿児島市西千石町4-1
工場:姶良市三拾町1397-2
TEL 099-222-1893
事業 生産用機械器具製造業
同修理・メンテナンス業
HP http://o-k-kagoshima.jp/

Q.会社のモットーや事業内容を教えてください。

代表取締役 中村 伸一 様

 「納期厳守」且つ「高品質」をモット―に、開発・設計からメンテナンスまで、メーカー等のお悩み解決集団として、主に 首都圏のメーカーに対し取引を拡大しています。
生産用機械や器具を中心に、製品開発部門が発信するプロダクトアウト商品から、メーカー等のニーズに応えるマーケットイン商品まで、ものづくり事業者へブレークスルーを提供します。

Q.今後の展開は?どういう会社にしていきたいですか?

毎年出展している展示会 (東京ビッグサイト)の様子

 主に電子デバイス業界等の製造工程で発生する「静電気」による放電破壊は、業界にとって大きな悩みの種となっていましたが、この度「放電可視化システム」の開発に成功しました。
おかげさまで、このシステムは「新技術開発助成制度(※)」の対象として、平成31年2月に採択されました。
今までの静電気放電計測器との違いは、放電位置をミリ単位で検出し、さらには放電電圧の表示や放電モードの自動判定が可能となっている点です。
既に首都圏の展示会などで引き合いを受けており、7月までに製品化し今年中の量産化を目指します。

※新技術開発助成制度
国内の産業・科学技術の新分野等の醸成・開拓を目的とする(公財)市村清新技術財団が「独創的な新技術の実用化」をねらいとして、採択する年2回実施される制度。毎回全国各地より数百社の応募があり、今回(第102回)は9社が採択された。

Q.事業をしていくうえで苦労したことを教えてください。

工場拡張により40mまでの生産機械の製作が可能となった


リーマン・ショックの影響により、取引先との取引停止や大規模な受注調整に遭ったことです。
その反省は、現在の受注の分散や安定先への新規開拓体制などに活かされています。
また、即戦力の営業人員も増強し、受注段階における見積や取引条件、ニーズ収集などは、迅速且つ丁寧に対応するようにしています。

訪問した協会審査担当より一言


お客様に満足してもらう為に、“スピード”が命という心構えで経営を行っているとの社長の言葉が印象的でした。
増設したばかりの工場では、やる気に満ち溢れた従業員の姿を見ることができ、更なる発展の可能性を感じました。